皆さんこんにちは。
最近は流行りというよりもはや当たり前のように定番化してきたヘアスタイル「ツーブロック」
普通の刈り上げと違いオシャレに見えやすかったり、サイドの髪を思いっきり短く出来たり、とカッコ良い髪型ですよね!
ただその一方でツーブロックにしてみたけど
「サイドの毛が思いっきり浮いた、潰れない」
「河童みたいになった」
「スタイリングしてもどうにも収まらない」
オーダーした写真と同じ長さのハズなのに、実際にやってみると自分がイメージしてた感じにならず、ツーブロックがトラウマになってしまった事ありませんか?
人によって「サイドの収まり方」「浮かせない方法」「セットのし易さ」は切る側の美容師もセットするお客様自身でも、ちょっとコツがいるんです。
自分の髪質や頭の形、スタイリング方法や乾かし方で似合うツーブロックスタイルはあるので、どんどん挑戦していっていただけたらなと思います!
そこで今回は、
- ツーブロックのメリット・デメリット
- ツーブロックにしたらカッパみたいになった!なぜ浮いてしまったのか?
- ツーブロックが浮いた時の対処法
- ツーブロック のスタイリング方法
- ツーブロック初心者オススメの髪型
についてお話ししていきます!
そもそもツーブロックとは?
ツーブロックとはもみあげからこめかみ付近までを刈り上げ、そのまま繋げず上の髪を被せる髪型を指します。
上と下で2つの別々のブロックに分けられているから「ツーブロック (2ブロック)」という事ですね。
ちなみに通常の刈り上げは上と下で分けずに、下から上につれて長く繋がっている。
これが「刈り上げ」です。
ツーブロックのメリット・デメリット
メリット
・オシャレに見える
・こめかみ付近まで短く刈れる
・伸びてくると目立つサイドの多い髪をまとめて短く出来る
・髪型の指定が無ければ、似合わせやすい
デメリット
・刈り上げが短いほど伸びてくると目立つ
・スタイリング剤は必須
・上の髪が浮きやすい人もいる
・髪質・生え方によって出来る・出来ないの髪型の制限がある。
ツーブロックにしたらカッパみたいになった!!
なぜ浮いた??
このツーブロックの髪型いいな、なんて思ったことあると思います。
美容室に行って髪型をオーダーするときにその写真や画像をイメージして美容師さんに伝えたけどいざど仕上がり見たときになんか違う、サイドが浮いてカッパみたいになってしまった、なんて経験のある方もいらっしゃると思います。
それはなぜか?
その原因はその写真の人と頭の形・髪質・生えグセが違うからなんです。
カッパみたいに浮いてしまう3つの原因
原因①:生えグセ
原因②:上の髪の長さ・どこまで刈り上げるかの刈り上げの範囲
原因③:髪質・量
では、一つずつ解説していきます。
カッパみたいに浮いてしまう原因①:生えグセ
ツーブロックにした上の毛が横に生えてしまっている。
上記の写真のように生え方や生えグセは一人一人違います。
真横に頭皮から立つように生えている方もいれば、頭皮に沿うように寝るように生えている方もいらっしゃいます。ここ重要です。
ある程度長さがあれば重みでつぶしやすくセットでも馴染むのですが、横に生えている方だと上の毛を短くしすぎた場合スタイリングが難しくなってしまいます。
また右サイドの毛はつむじの関係でほとんどの方が後ろに向かって生えているので、より浮きやすくなります。
これは一人一人違うので、実際にお客様の生えグセを見ながら判断しないといけません。
カッパみたいに浮いてしまう原因②:上の髪の長さ・どこまで刈り上げるかの刈り上げの範囲
ツーブロックにするいっても、どこの高さまで刈り上げるか?によって上に残った毛の張り具合は変わってきます。
先述の生えグセにも関わって来ますが、たとえ上の髪が下向きではなく、横向きに生えていたとしても、ある程度長さや重さ、パーマをかける、などによって対処は可能です。
ですが、サイドの髪を「耳のかからない、さっぱりめのツーブロック」となってくると「出来る方・出来ない方」が出てきます。
あとは刈り上げる範囲も重要でわざわざ真横に立っている髪を下ろす長い髪にするよりは、下向きに生えている髪の位置を残した方がカッパになりません。
そこを一人一人見極める必要があります。
カッパみたいに浮いてしまう原因③:髪質・量
髪質が太くて硬くて直毛、張りがある方はカッパになる危険性が一番高いです。
短くしたら「ウニみたいになる」、「角刈り」が似合うような髪質をしている方ですね。
出来ない事はありませんが、もしツーブロックにする場合は、多少長さや、パーマをかけるなどある程度の長さを残して根元を潰して毛先に毛流れが出る程度のパーマをかける、などの対処法がオススメです。
ツーブロックが浮いた時(カッパ)の対処法
「雑誌やテレビ・SNSを見てその写真や画像のまま美容師さんに伝えたら、カッパになった!!」
これは先述の原因を考慮せず、練習のマネキンをカットした時と同じようにそのままカットした結果、たまたま運悪く生えグセや髪質やデザインがマッチしなかった結果ですね。
本来はカウンセリングの段階で写真との比較や、出来る・出来ないの有無。もし出来ないなら代替え案のご提案が必要だったかと思います。
ツーブロックが浮いた=上の髪が立っている。
状態ですので、これを「潰す。」まではいかなくても「自然に収える。」必要があります。
サロンでの対処法としては
・ピンパーマをかけて浮く髪を抑える。
・ツーブロックを辞め、グラデーションの刈り上げスタイルにする。
・別のスタイルへの変更
などが対処法です。
勿論、お客様のご意見や実際に髪を見ないとわからない事もございます。
気軽にご連絡下さい
次にご自身で対処出する方法です。
ツーブロックが浮いた時(カッパ)の対処スタイリング方法
1 セットする前は髪を根元からしっかり濡らす。
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2 ドライヤーで手を振るようにサイドの髪を最初に乾かし始める。根本のボリュームを自然にする為。手で思いっきり抑えるとそこだけ根元が折れ、不自然な流れになってしまいます。
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3 ドライヤーで毛先を毛流れに沿って乾かす。「毛流れは前なのか後ろなのか?」2の工程で毛先を振ると自然とややカッパになりづらい向きや収まりがちょっとでも良い位置が見えてくると思います。そちらの方へ髪を流し、最終的に手を丸め、頭に沿うように手で包み(←重要)浮いたサイドの髪を収めましょう。
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4 髪が乾き多少収まりがついたら温風を冷風に切り替え、髪の余熱が無くなるまで冷やします。
「髪は熱を与えるとクセがつき、冷えると固まる」という習性があります。
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5 この後スタイリング剤をつけます。カッパになってしまった際は一択です。「WAX」です。
ジェルだと水分性が高くて、つけ過ぎるとブローが台無しになり、カッパ再来です。
男性の場合、親指の爪分位を手に取り、指先から手にハンドクリームのように馴染ませ、まずはバック(後頭部)から。
1番最初にサイドや前髪に付けるとベタベタベタで不自然になりますし、バックは見えないので、つけムラやつけ忘れ防止にもなります。バックにつけたらサイドやトップ、前髪へ。足りなければWAXを少しずつ追加して下さい。サイドやか前髪などの顔まわりはあまりつけ過ぎないが自然で「こなれ感」が出ますよ。
ツーブロック初心者オススメの髪型
カッパにならない自分にあったツーブロック
生えグセが強かったり直毛で張りコシが強い、方もツーブロックには出来ます!
まずツーブロック初心者の方は、「残し上の毛は長め」「あまり上まで刈り上げ過ぎない」この2つを抑えたツーブロックがオススメです。
いきなりツーブロック全開だと、周りからの目や、場合によっては校則とかも気になりますよね。
ツーブロック、やってみたはいいもの、イマイチしっくりしない時はツーブロックやめたいけど、上まで刈り上げすぎると伸びるまで時間がかかるので、初心者は刈り上げ範囲狭めがオススメです。
あまり上の方まで刈り上げず、上に残る毛の長さと重さをある程度残して重さを生かした髪型がオススメです。
ツーブロック中級・上級者向け
ツーブロックに慣れてきたら、刈り上げの範囲を広げてみましょう。
耳周りのみ(狭め)
こめかみまで(標準)
毛量が多い&生えぐせで髪が立ちやすいハチ下まで大胆に刈り込んだスタイル(扱い易さ重視)
直毛&多毛でもパーマをかければ、内側の刈り込げの面積が多くても、カッパになりません。
オーソドックスにこめかみまで刈ってもいいですし、生え癖や毛量が多い方は、見た目はわかりませんが、ハチ下までガッツリ刈っている方もいらっしゃいます。奇抜に見えないけど、毛量は減らせるし、ドライヤーの時間も短くなるし、扱いやすい、貴方だけのオリジナルのオーダーメイドの髪型をご提案させて頂きます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「失敗されるとトラウマになるツーブロック」について解説させて頂きました。
皆さんの髪質や生え方、頭の形、さらにお顔や髪型の好み、経験は一人一人違います。
そこを汲み取って、形に出来るようカウンセリングも重点を置かせて頂いております。
何でも気軽にご相談下さい。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。